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2016.02.04

Learning never ends...

先日も書きましたように、学校は卒業してしまったものの、これからMBAに行かれたい方、INSEADについて興味がある方などに多少の参考になるかもしれないと思い、このブログは当面このまま置いておきたいと思います。

INSEADに通っている頃には思いもよらなかったことですが、最近は、コーチングやリーダーシップ、組織開発などへの興味が高まっており、ようやく自分の軸としていきたいものに出会えたような気がしています。MBAでは、Organizational Behavior(OB)の科目に関連するようなものです。

この最近の学びの中で感じることなどは、こちらの読書ブログに書いています。
ここみち読書録 ー心の向くまま・導かれるまま出会った本の読書録ー

ジャンルは特定していませんが、リーダーとなっていくような方々、まさに、このブログを訪問されるような方々にこそ読んで頂きたい本を多く紹介していきたいと思いますので、是非こちらもお立ち寄り頂ければと思います。

学べば学ぶほど、学ぶことが面白くなる。学びの旅はこれからもずっと続きます。


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Posted at 23:38 | 未分類 | COM(0) | TB(0) |
2016.02.01

INSEAD RANKED #1 "GLOBAL MBA PROGRAMME"

2016年グローバルMBAスクールランキングで、INSEADが1位になりました。めでたいです。
INSEAD ranked #1 Global MBA Programme

FTで20年間評価を担当してきたDella Bradshawさんのインタビュー(http://video.ft.com/4715824035001/Insead-tops-FT-MBA-ranking/Companies)によれば、このランキングの視点は「21世紀のグローバルマネージャーを創り出すことができるビジネススクールはどこか」ということのようです。それは以下の3つのエレメントで総合的に評価しているとのことです。
1)卒業生がその後どんな活躍をしているか。
2)プログラムはグローバル・マネージャーを育てるための多様性に富んでいるか。
3)学校の知的資本。

確かに今のINSEADはどれも高く評価されるだろうと思います。

1)の卒業生に関して言えば、
まず感じるのは卒業生のネットワークの広さです。これは私がこの学校を選んだ際の一つの大きなポイントでした。日本に在住している卒業生の中に日本人以外の人がかなりいます。勝手な印象ですが他のビジネススクールよりその割合は相当多いのではないかと感じています。また、日本人も含めキャリアは幅広く、外資系日本支社の社長から、王道のコンサル、外資系金融、伝統的国内大手企業、ベンチャー企業、自ら起業、などなど。その分、他の学校よりも個性的な人は多いかもしれません。
また、上記のINSEADのプレスリリースによれば、今現在卒業生は、174カ国から計5万人以上、国籍は157です。日本が認めている国の数は196カ国ですが、その9割近くの国に卒業生がいるということになります(実際は多分ロンドン、ニューヨーク、シンガポールなどに集中していると思いますが)。この学校はマンモス校かつキャンパスが2つあるので、一度も会わない同級生というのも存在します。ただ面白いのは、INSEAD卒だよ、というと、卒業年次も国籍も問わず、それだけですぐに近しくなるという特性を感じます。Facebookでも「明日から出張でどこそこにいるけど、誰かいますか?」というような投稿があり、だいたい誰かが拾っています。

2)の多様性はもはや言うことはないと思います。INSEADといえば多様性、というほどの代名詞的な言葉です。
ここに加えるとするならmobility。とにかく身軽にいろんなところに動いていきます。長期的であれ、短期的であれ。パートナーとだって赤ちゃんとだって一緒に。新しい環境への適応能力は相当高いと思います。もともとそういう素質がある人が多いと感じますが、わずか1年の間にシンガポールとフォンテーヌブローを動いて、勉強も遊びも目一杯、という生活の中でその能力は無意識のうちに高まっているものと思います。

3)のインテレクチュアル・キャピタルについては、私は入学してから驚きました。教えている教授たちの質は高いと感じました。他のトップビジネススクールで教えた経験のある人も沢山います(教授には教授のジョブマーケットがあるのだと思います)。何より、面白い授業をしてくれるので、(宿題は苦痛でしたが)授業を苦痛と思うことはあまりなかったです。

卒業してから早6年。その間にもう卒業後5年のReunionもあり、再びフォンテーヌブローを訪れました。

このブログも放置してしまっていましたが、これから行きたい誰かに多少はお役にたつこともあるかもしれず、当面このまま置いておこうかと思います。(ブログの引越しはするかもしれません。)

私はINSEADに出願する前に、コロンビア、ウォートン、ハーバード、タック、シカゴ、ケロッグと、米国のいわゆるトップスクールを見学しました。その後1年間で行ける学校に方針転換したのでINSEADにしましたが、どの学校も素晴らしいです。そしてどの学校にもカラーがあります。受験を考えていらっしゃる方は、是非学校を訪問して、自分の目で耳で体で、学校との相性を確かめてみてください。各学校の授業参加は、高い授業料を払わずに超一流の講義を受ける素晴らしい機会です。聴講しているうちに、キャンパスを歩いているうちに、在校生とも話しているうちに、惚れ込んでしまう学校が出てきたら、そこがあなたのいくところです。間違いなく、エッセイにも現地で感じたその想いが乗ります。

一方、行ってみたら、あまり胸が踊らなかったということもあるかもしれません。そうしたらあなたにはMBAよりももっと素敵な道があるのかもしれません。「とりあえずMBA」「MBAに行っておけば潰しがきく」そういう気持ちで沢山の時間とお金を費やすものではないと思います。自分の気持ちに正直になって、心の底が疼くものを既に見つけているならば、MBAなど遠回りをせずに、疼きに従って、まっすぐに進んでください。

このブログを訪れてくださった方々の人生が素晴らしいものとなりますように。


Posted at 23:06 | INSEAD | COM(0) | TB(0) |
2009.08.12

生きる術

ストリートパレードの翌日は友人の家族とともに過ごしました。ドイツ人の彼は数年前にスイスに転勤になったことを機に、そこに家を買い、現地の企業に転職し、もうここに永住するつもりのようです。奥さんはドイツで知り合ったアフリカの女性。彼女との間には4歳、2歳、そしてまだ生後1か月の子どもがいます。チューリヒ近郊に建てた家は3階建+地下1階の一軒屋。2人の子供はもうそれぞれ自分の部屋で寝ていて、3つめの子供部屋もあります。地下1階は子供用の遊び場所。芝生の庭にも、トランポリンや滑り台があり、子供にとっては素晴らしい環境です。友人は堅実と計画によって今の環境を作っているので尊敬します。

全員揃って家の周辺をよく散歩に行くそうで、この日は私も付き添いました。わずか30分程度のゆっくりした散歩なのに、行く道には猫、犬、うさぎ、ヤギなどの動物がいて、牛も放牧されています。私も針金一本横に張られただけの境界越しにこんなに近くにこんなにたくさんの牛を見るのは初めてでした。子牛がおっぱいを飲んでいたり、とても愛らしい光景にもで会えました。友人は、「こういうちょっと田舎で、泥や土と近い生活を通じて子供はたくましく育つと思う」と。田舎といったって家はチューリッヒの中心から電車で30分。駅からはチューリッヒ湖が見え、街と自然がこんなに近い環境は本当に羨ましい限りです。

しつけには厳しい家ですが、遊ばせる時はこちらがちょっとハラハラしてしまうくらい自由に走り回らせます。本当の危険や他人に迷惑がかかる場合は止めるものの、それ以外は、「自分でやろうと決めたことだから」と見守っています。子供は多少の怖い思いや傷を作ったりして戻ってくるのですが、確かにこういう自分の経験を通して何が危ないことなのかを覚えていき、自分自身の限度やでやっても大丈夫なこととそうでないことの判断をつけられるようになっていくのかな、とも思います。

4歳の長男はこの8月から幼稚園に通い始めます。幼稚園は子供の足で歩いて15分程度だそうですが、先生からは、「親の同伴なしで子供だけで登園させるようにしてください」と指示が出ているそうです。周囲の安全さも再認識しますが、こんなに早くから自立を促すというのにはとても驚きました。

親は結局のところ子供が死ぬまでその面倒を見てあげることはできないし、世の中にある全ての素晴らしいこと・ものを見せてあげることもできない。そうであれば、自分なしでも我が子がたくましく生き抜いていける術、自分でおもしろいことを見つけていく術を早いうちから教えてあげることが本当の愛情ではないかなと改めて思いました。動物の世界では至極当たり前のこのことが、最近の日本では忘れられてはいないかな、と気になります。

私は小さい頃はスポーツは得意でも好きでもない方でしたが、自転車や水泳、スキー、スケートなど泣きながらも一通り身につけさせてもらうことができました。よくハイキングなどにも連れて行ってもらい、反抗期だろうが受験前だろうが無理矢理引っ張られて家族で国内外をたくさん旅行しました。その後も留学や海外旅行を思い立っては出かけ、おそらく送りだす方は本人以上に心配が大きかったかもしれないと思いますが、本人の意志を尊重してくれたことには本当に感謝です。おかげで、今は旅行で新しい街に着いたらまず何をすべきかわかるし、危険な雰囲気も察知できるし、トラブルに巻き込まれた時の初動もおおよそ分かります。タイやチュニジアやイタリアの海で遊ぶことができるし、パリで自転車にも乗れるし、シャモニーでスキーも楽しめます。私もいつか子供を持つことができたら、将来友達と一緒に出かけるのに困らないくらいの遊びやスポーツを経験させてあげたいなと思います。

ヨーロッパ最後の週末は、愛情たっぷりの家族に触れて、とても温かい気持ちになりました。


Posted at 16:44 | 未分類 | COM(0) | TB(0) |
2009.08.09

Street Parade -Zurich

今週末はスイス・チューリッヒに住んでいる旧友を訪ねています。そして、たまたまこの土曜日がチューリッヒのStreet Paradeの日であったため、INSEADの同期と再会して一緒に行ってきました。

Street Paradeは、かつてドイツのベルリンで開かれていたテクノ・パーティLove Paradeのスイス版。スイスで最も大きいイベントで、今年は18年目。昨年は800,000も動員したそうです。チューリッヒの街の中心を、Love Mobileと呼ばれるトラックがパレードします。Love MobileにはDJとダンサーと音響が乗っていて、各mobileごとにテーマを決めてドレスアップしています。観客は、自分たちのところにLovemobileが来て止まるとその音楽に合わせて一緒に踊り、もっとその音楽で踊りたいときには、Lovemobileの後ろにくっついて一緒にパレードしていきます。こんなイベントがあるとは知らず、Love Paradeは10年前に行ったきり、もう二度とああいうパーティには遭遇できないだろうと思っていたのに、嬉しい驚きでした。雨が降ってしまったのが何とも残念。

ベルリンでは、確か市民からの苦情などが一因となってもはや開催していないはずですが、世界で最も安全な国の一つであるスイス、そしてベルリンよりもずっと保守的で大人しいチューリッヒでこのイベントが根付いているのが不思議です。参加者もティーンエイジャーから60歳超と思われる白髪の人まで(彼らのファッションのCrazy度合いも若者に全く負けてない)。上半身裸で踊っている人たちの横で、家族連れで様子を見に来ていたり、パレードが通る大通りに面している老舗っぽい高級カフェの中には、身なりのいい老夫婦がいたかと思えば隣には奇抜なファッションの人たちが休憩していたり。警察と救急隊員も総出。でも警察官も見回りをしながら、時々音楽を楽しんでいるような表情を見せたりします。けが人はチューリッヒ湖の上をモーターボートで運ばれていました(道は混んでいるので水の上の方が速い)。スイスではマリファナも含めドラッグは違法ですが(売買・所持・使用のどれが違法か細かいところは忘れました)、友人によれば、こういうパレードのときには、異物の混入した安物ドラッグが出回り、これによる被害の方が本物のドラッグよりもよっぽど恐ろしいので、所持しているドラッグが本物のドラッグであるかどうかを検査してくれる公的なサービスがあるそうです。少なくともそこに持ち込んで逮捕されることはない模様。また以前には、マリファナを合法とすべきかどうか、ということについて国民投票がなされたそうです。60% vs 40%で従来通り合法化しないことになったそうですが、国民投票がなされる、つまり、ダメに決まっているというスタンスではなくて、国民はどう思っているのかきいてみよう、なぜダメなのか議論してみようという姿勢には感嘆しました。

絶対に日本では見られないような光景と市民の姿勢をみて、ヨーロッパの現実に向き合う姿勢と懐の深さを改めて見せつけられました。

偶然にも時同じくして日本では、のりピーの逮捕劇が大変な話題になっているようで、確かに覚醒剤は確かに人体に害もあり、違法であるべきだと思いますが、ライブドアの一件あるいは、それ以上に、まるで世紀の大犯罪を扱うかのような過度な報道が目に浮かぶようで、世間ももっと冷静な反応でよいのではないかと思わざるを得ません。加えて、世界では、彼女の覚醒剤使用歴よりももっと重大な出来事がたくさん起きているのであって、メディアもバランス感覚を持って、ただでさえ孤立し偏っている日本の情報をもっと豊かにしてもらいたいと思います。

Street Parade 2009 Official website http://www.streetparade.ch/09/en/2009.php
Posted at 17:31 | 旅行・観光 | COM(0) | TB(0) |
2009.08.03

Goal

ビジネススクールの出願においては、どの学校も表現は違えど、必ず貴方のShort term goalは何ですか、Long term goalは何ですか、というエッセイが求められます。出願の準備をするまでは、そんな問題を真面目に考えたことがなく、突然そんなこと聞かれても困る、自分でもわからないよ、とうんうん悩んだのですが、Goalを設定するって誰の人生においてもとても大事なことで、ビジネススクールの出願はたまたまそれを考えるきっかけを与えてくれたんだな、と思います。

Goalという英語からは何か終点のような、究極的なものを連想してしまいますが、私自身は「目標」くらいのものでいいのではないかと解釈しています。タイムスパンや内容は人によって様々だと思います。

全く勝手な発想ですが、目標を設定する一番の意義は現地点から動き出すきっかけになることではないかと思います。ハイキングや航海を例に例えると、あそこに見える山の頂上に行ってみよう、この川の始点まで行ってみよう、あの島まで行ってみよう、といった何らかの目的地を思いつくからこそ、計画を立てて支度をして出発する気にもなり、多少のきつい行程も乗り越えていけるというもので、目指すものがなければ出発する意欲も湧いてこないし、出発したところでその進みはおそらくとても遅くて、すぐに飽きてしまうか、あるいは、何のために歩いているんだっけ、何のために海に出たんだっけ、とふと立ち止まった瞬間にはきっともう空しくなって動きたくなくなってしまうのではないかと。

結果、その目的地に到達できなかったとしても、全く違う場所に行き着くことになっても、目標を設定したことの価値は失われないと思います。そこに至るまでの準備と道のりの中で、ただじっと留まっているだけでは得られない経験を得ているはずです。またそこから計画を練り直して本来の目的地を再度目指すもよし、本来の目的地よりも魅力的なものを見つけたなら暫くそこに留まるもよし。もうこの旅は無理だと身をもって感じる、というのも一つの大きな収穫で、あきらめ・見切りがつくことで、それまでは分散されていたエネルギーを、新たな道に迷いなく向けることができるようになると思います。

なお、経験上、仕事外の目標を達成するには、時間軸のある具体的な計画を立てておいたほうがよいと思います。社会人になってしまうと、プライベートの世界については誰もお尻を叩いてくれる人がいないので、自分で期限を切って、自分自身を崖っぷちに追い込まないと、あっという間に、目標を決めてから1年、2年と経ってしまいます。

ビジネススクールを卒業し、仕事の外で暫くの間目指していたことが一つ終わって、次は何をしようかな、と考えます。せっかくできたネットワークを生かして、学んだことを実践に繋げていけたらよいと思います。それから、全く新しいことをするなら、これまで勉強関連への投資が多かったので、趣味の世界に時間とお金を費やしてみるのも悪くないなとも思います。

Posted at 05:31 | INSEAD | COM(0) | TB(0) |